プロジェクトマネジメントのトリセツ #1
10月の情報処理技術者試験のプロジェクトマネージャを受けるための勉強を開始。遅すぎるかも?
まあ、午前は免除で、求職中につき一日中勉強でもできるのでどうにかなるでしょう。
とりあえず、プロジェクトマネジメントとは?という詳細を知るために、
「世界一やさしいプロジェクトマネジメントのトリセツ」という本を読むことから始める。
- 作者: 西村克己
- 出版社/メーカー: 日本実業出版社
- 発売日: 2007/09/28
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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「第1章 プロジェクトマネジメントの基本を理解しよう」勉強メモ
■プロジェクトマネジメントの5大原則 1. プロジェクトフェーズとライフサイクルの原則 ライフサイクルを適切なフェーズに分割する ⇒ 不確実性を回避するため 2. プロジェクト・ステークホルダーの明確化の原則 ステークホルダーに対して、プロジェクトの位置づけを明らかにする ⇒ 協力者になってもらう 3. 組織影響の原則 既存組織への影響を明確化 ⇒ プロジェクトは現状打破のための取り組み 4. プロジェクト運用知識・能力確保の原則 5. 社会経済的影響の原則 ■臨時組織から発生する留意点 計画や目標・進捗の明確化と情報提供のしくみが不可欠 ⇒ プロジェクトは臨時組織のため既存組織のような暗黙のルールがない 制約条件には社外要因と社内要因がある プロジェクトリーダーには客観性が必要 ⇒ 大きな意思決定はできない 最終意思決定者はプロジェクトオーナー ■PMBOK PMBOKには9つの知識体系で構成 ■プロジェクトのフェーズ 【計画】 企画フェーズ … 全体の方向づけ(マスタープラン)、コンセプトの明確化 【設計】 基本設計フェーズ … 全体構造の明確化(全体と部分の関係に注目) 詳細設計フェーズ … 計画の具体化、詳細な設計書の作成、仕様設計やコスト積算 【実施】 調達・開発フェーズ… 計画を実行、システム開発など 導入・運用フェーズ… 既存組織への引き継ぎ、運用、チームの解散 マクロからミクロへの展開し、進むべき道を明らかにする ■プロジェクトのライフサイクル 各フェーズごとに、5つのプロセスで構成されるライフサイクルがある 立ち上げ … プロジェクトの活動を遂行することをコミットメント(?) 計画 … 目標(スコープ)の明確化 実行/コントロール … 実行段階、進捗会議で調整する 終結 … 完了報告 計画チーム(コアメンバーで立ち上げと計画プロセスを実施)と 実行チーム(詳細化を行い実行プロセス以下を実施)に分けることもある 各フェーズはスムーズにつなげる工夫が必要 (1)完了報告の際に次フェーズの計画書を承認 (2)前後のフェーズに参加 (3)一貫性を保つため同一のオーナーを設定 フェーズごとの概要と主要成果物をがわかる資料を作成する フェーズの移行方法 ウォーターフォール型とスパイラル型(期間短縮が可能) スパイラル型ではプロタイプを作成してユーザを巻き込む 従来に比べてパッケージやフレームワークが充実しており、 それらを利用することでスピーディな開発が可能になったため主流になっている ■WBS (Work Breakdown Structure) プロジェクト活動に必要な全作業を階層化 ⇒ 一貫した全体像を把握。作業の整理、モレや重複のチェック 最小単位をWP(Work Package)という ⇒ 実績結果や進捗管理の基礎 ガントチャートでスケジュール管理を厳守。WBSのWP単位で管理。 前後関係が複雑なときはPERTでクリティカルパスを確認。納期短縮。 ■プロジェクト組織図 情報共有と迅速な意思決定でリーダーがプロジェクトを統合可能にする ステアリングコミティ(Steering Comittee) … 後援会。ステークホルダー。 事務局 … 議事録。予約。雑用。 各社の分を作成、関連する会社の体勢を表す組織図も作って、共有。 WG(Working Group)の設置。専門領域を持った実行部隊。 ■TRM (Task Responsibility Matrix) WBSごとに誰がやるのかを明確化。 WBSとガントチャート、TRMを合わせて一枚の表を作って、進捗管理を行う。 ■人的工数積算と人件費予算の明確化 どのタイミングで、だれが、どれくらいの工数をプロジェクトに投入するのか? 役職による単価の加味。 時系列で投入工数を明らかにして、プロジェクトの遅れ状態を把握する。 ■予算計画 プロジェクト予算=人件費(受注側の人件費含む)+調達品+経費など 絶対必要な予算を確保する。 ■リスクマネジメント 損失の発生を未然に防止する「対策」と被害を最小限に食い止める「準備」 ・防止…予防対策 リスクに近づかない(先物取り引き、実用化前の新技術) ただし、時にはリスクにも立ち向かうことも必要(先端技術や新規事業への投資など) 計画立案段階でリスクを抽出し、事前対策を計画に組み込む。 ・対策…緊急時用対策 事前に損害発生時の対策の準備しておき、できる限り対策を打ち被害を最小化する。 コストと手間を考えて必要最低限に留めておく。 代替案を頭の中で事前に準備するのはタダ。 プロジェクトの目標が確実に達成できるリスクマネジメント。 ブレインストーミングで抽出する。 発生確率(Probability)と重大性(Seriously)で重みづけして放置できないリスクを特定。
所感
以前下っ端で関わったプロジェクトの内容と大部分が一致するのでイメージしやすい。
まあまあ大きなプロジェクトだったから、ある意味スタンダードな進行だったみたい。